まあまあな期間で、「落とし物」の話題が我が家を魅了している。
遡ること、何ヶ月前、うちの母が「今日ねすごいもの落ちてるの見た」と言いたくて仕方ない口調で仕事帰りの娘に近づいてきた。
私は「何ですの?」半分めんどくさいなあ半分なんだろう?と思いながら聞いてみた。
うちは田舎なので山と川に囲まれたのどかな国道を45分走ったらやっとコンビニやらスーパーやらでてくる市にたどり着く。その道のりはくねくね曲がった走りにくい道で、途中集落がありまた山と川、行けども行けども似たような道で、初めての人は「さっきここ通らなかった?」と思うほど、田舎道である。その落とし物は街へでる少し前の集落にぽつんと中央線あたりに落ちていたらしい。
母が通るとき非常に珍しいものなので二度見したがこれは明らかに「あれ」だろうと言ってきた。
「何だと思う?」こういう質問のときは思いも寄らぬものですよ感がすごいので待ちきれずすぐに「なによ!」と聞いてみた。すると母は、
「カツラよ、あれは絶対カツラだった」

まだ「うっそだああああ!」と言うてないのに、強調して私は間違いなく見ましたという顔。
どういうシチュエーション?で落としたのかなあと一瞬考えそうになったが、「それカラスじゃない?」と言ってみたら、「え、そう?カラス?カラスか、、そうね・・・」と不安になったのだろう、急に自信がなくなってきたの???
そんな話を会社で「ねえねえ聞いてよ-」コーナーでMちゃんに言ってみた。すると思いも寄らぬ言葉が返ってきた。「わたしも見たあああああああ!あれカラスだよね?」と別の意見。やっぱりカラスだったんじゃない?と母にMちゃんとはなしたことを伝えた。母は「A絶対カツラだとオモうんだけどなああああ」と半分残念そうに言っていた。
それから何週間かたった今日。
「ただいまー」と帰ってきた私を待ってましたといわんばかりに「M、Mちゃんに電話して聞いてみて」と半ば強引に母が小走りでわたしのほうに来た。「き、今日はカーブのところのフェンス枠に被せてあったからあれは絶対カツラだ!と主張してきた。その確認を仕事からかえるMちゃんに聞いてくれと言うので電話してみたら、「わたしも今日行きに見た!カツラかどうかもう一回見てみる!」
すでに車で帰っているMちゃんは「今からそこを通るから確認する!」といって現場確認を待ってみた。すると帰ってきたのは
「お母さんが言うとおり、あれはカツラだわ!お母さん、ごめんなさい!」と前回否定したことも謝ってきた。一体だれが落としたのか・・・そしてどんなシチュエーションで落ちたのか、謎が謎を呼ぶ落とし物だった。ちなみに私はまだその現場で「それ」を未だ見ずにいる、、、

