私には何人かの憧れの人がいる。その中でもダントツがN子さん。彼女はお父さんの仕事の都合で私の住むド田舎に転校生でやってきた。出会いは小学校。一つ上の先輩で、最初どうやって話したかは覚えてないが、気がつくとお姉ちゃんのように同じエレクトーンに小中高と一緒に通い、中学校では「何でもできる先輩」として目指す人となり、彼女が行った高校にも憧れて進んだ。中学の部活のバレーではキャプテン、足も速く、エレクトーンもうまく、典型的な憧れの転校生で、みんなと同じ学校よりエレクト-ンでつながっていた私は特別な存在としてお姉ちゃんができたようにうれしくて楽しかった。
高校卒業後、彼女は保母さんを目指し、短大に。初めてここから別々になったが、それでも彼女はなんと小学校の同級生と結婚した。それもやはり私の家の二軒隣りに住む先輩で、 小学校から付き合って結婚するなんて「漫画かよ!」というほど身近に奇跡のおしどり夫婦を目の当たりにした。
30代前半からひょんなことで同じ仕事をして、ますます「超えられない存在」として崇拝するようになり、「N子さんになりたい」と背伸びばかりしていた。何をやっても私と違う考え方で面白かった。嫌な人がいると顔や態度に現れる私。かたや自分とは違う意見として相手のいいところを受け入れ、考えを聞こうとする。本心がうまいこと言えない私。かたや素直に心のままに嫌なことは嫌といい、私はこう思うということをスパッと話す。
一番宇宙人のような、何度聞いてもわからなかった一言がある。
仕事でいつものようにめそめそグジグジ泣いて自分がどうしたいかわからずに泣く私。「私弱い自分がいやでN子さんみたいに強くなりたい」と言った私に放った一言が
「あなたは強いんよ、私の方が弱いんよ。わからない?弱いって言えるなんて強いじゃん。ええよね強いから!」
嗚咽するくらい泣いている私を「あなたは強い」という。。。鼻水も止まるほど何言ってんのかわからない。旦那になった2軒隣りの幼なじみも一緒になって「うんうん強いよねおさるちゃん(私)は!」と同調する。・・・何言ってんのこの人たち・・・???二人で「そりゃ強いよね」「うんうん」と二人で話してる。日本人が日本人に言ってるのに理解できないなんてどうゆうこと?未だに解明されていないこのネタ、、、いつになったら私は理解できるのだろうか・・・てか理解できる日が来るのだろうか・・・

現在53歳と54歳の私たち。40代別々の仕事になりたまに遊びに行ったりしていたが50代になり今度は旦那と同じ仕事場に。切っても切れない関係で子供の結婚式までも身内同然に参加して今年その娘の赤ちゃんを抱っこさせてもらうほどに。。。N子さんと一緒にエレクトーンをしてバレーをして、初恋も恋愛も仕事も結婚も離婚もいつもそばにいてお姉さんのように私の一歩前を行く人。いざとなったら相談する人。相談するのに理解できず、結局わからなくなることも多々あったが,私とは違う人種のようでとても興味深く、いつまで経っても理想であり、姉のような存在であり、遠い存在であり、とにかく私の人生において一番影響した人。ただただあの一言はいまでも謎なまま・・・いつ分かるんでしょうか・・・笑
それでも後ろをついて行きたい私です。N子さんのような芯の強さ、結局持てなかったなあ・・・

